猫は君を永遠に愛します

永遠のテーマ【猫とは…猫の幸せとは?】

第2話 物事は移り変わるもの/時と共に

空さんが会社から帰ってきました。
あらあら!
何だか元気がない空さん、マナちゃんが待っているのではありませんか?

影の声である私は少し黙っていなさいって?
はいはい
私は空さんが元気がない理由を知っているのですからね。
黙っていることにしましょう。


感謝すべきオンボロアパートで平和に暮らす空と猫のマナちゃん。
そんな1人と1匹に周りの人たちの変化が訪れます。

① 先ずは三軒お隣の若いお兄さんです。
自転車にスプレーをかけてくれたり、お裾分けのケーキを持っていくとマナちゃんのためにチュールをわざわざお返しに買ってくれました。
そのお兄さんは結婚が決まって引っ越していきました。

② そして隣の小学校の先生です。
アパートが建った35年前から住んでいます。
自転車で毎日朝早くに出勤されて、夜も遅くまで学校のお仕事です。
いつも疲れて自転車で帰宅する先生に励まされる空でした。
その先生のお部屋に大々的な水漏れがあり、住めなくなってお友達の先生の家に行って帰って来なくなりました。

③ そしてマナちゃんを拾った後ろのお家ですが、そこは料亭の男子寮でした。
ベランダに出ると2階の窓から、何をそんなに叩くものがあるのかと思うほどパタパタ洋服などを叩いているおじいさんがいました。
おじいさんは無愛想な人でしたが、猫が好きな人でした。マナちゃんを拾った後にベランダで洗濯物を干す空にニコニコと言葉を交わしてくれるようになりました。
そのおじいさんのいる寮が突然解体が始まりました。
おじいさんに会えなくなりました。

そんなわけで何だかポツンと残されてしまったような空虚感に空はさみしさを感じざるを
得ませんでした。
アパートの同じ階には空の部屋だけに電気が灯っていました。

時の流れと共に物事は移り変わるものと思いますが、立て続けに優しい方々がいなくなるのはさみしくて辛いものです。

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5月のゴールデンウィークは楽しくて

そんな空でしたが、後ろの寮の解体工事が終わった5月のゴールデンウィークには、マナちゃんと一緒にベランダでお花のお世話をして楽しく過ごす姿が見られました。

【会社はお休み、マナと一緒に過ごせるの】
空はマナちゃんといるのが楽しくてうれしくて仕方がないのです。

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空がいつも一緒にいたいマナちゃん

そんな空とマナちゃんにジリジリと迫る何かの影。
それは次のお話しへと続きます。